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日本語質問箱

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なぜ「水を沸かす」と言わず「湯を沸かす」と言うの?
普段何気なく使っている日本語も、視点を変えると不思議な言い回しがたくさんあります。
どれが正しい表現なのか戸惑うことばかり。その疑問に答える一冊です。
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※本文抜粋※

◆第1話 主題・対象に関する8つの質問
【【10】「わかりたい」は正しい日本語?】

留学生の作文に「スミスさんは皆の前で恥をかいて、穴があったら入りたいです」というのがあった。
この日本語、どう考えてもおかしい。
それは第三者のスミスさんについて述べている文章なのに
「穴があったら入りたい」とまるで自分の感情のように述べているからである。
日本語で“何々したい”という表現は、いちいち「私は」と断らなくても、話し手自身の感情に決まっている。
第三者として使いたければ、傍観者の視点で
「子供らは表へ出たがる/出たいのだ/出たいらしい/出たいにちがいない/出たいと思っている/出たそうだ」
のように述べなければならない。
このような、話し手自身の感情を表す「たい」は、どのような状況のときに現れるのだろうか?

自身の行為行動の実現への希望。
「早く帰りたい」その行為を行なうことへの希望ゆえ、
「見たい、聞きたい、帰りたい」など意志的な動作を受けて使用される。
また、「早く大人になりたい」など、自身の状態に対してその変化や持続を希望する意志表現としても用いられる。

他者によってある状況に立たされることへの希望。
「先生に褒められたくて勉強しているのではない」
などの他者による意志的行為のほか、非意志の動詞でも
「ちょっと風に吹かれたい」
のように自然界の作用を受ける立場に進んで身を置くことへの希望ゆえ、
やはり全体としては話し手の意志的な行動といえる。

他者がある行動や状態を取ることへの希望。
「早く帰ってもらいたい」など話し手自身のために他者にあつらえ望む表現で、
「わかってもらいたいよ」等、非意志的な状態や自然現象に対しての希望も成り立つ。

以上の結果から、(a)行為行動の成立「……したい」、(b)状態変化「……になりたい」、
(c)行為の持続「……ていたい」、(d)状態の実現「……でありたい」の4つの類型に集約される。
「できる、足りる」のような非意志性の状態動詞や「わかる、見える、聞こえる」など自発性の状態動詞、
その他「遅れる、震える、取れる、はずれる、生まれる」など非意志的な現象・作用の動詞は事物が主体となることが多く、
「……たい」の希望表現と合わない。
自動詞「わかる」も非意志的な自発現象であるから、「わかりたい」とは言えないわけである。
他動詞「知る、理解する」なら、意志的な行為ゆえ「理解したい」と希望の表現も可能であろう。

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※本書は角川学芸出版・平成19年3月25日発行「日本語質問箱」のiPhone/iPadアプリ版です。

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